長崎に移り住み、指折り数えてみれば十五年も経っていた。
長崎は異文化が交り合い独特な雰囲気を放って
いる街だとつくづく思う。
お盆には精霊流し(魔除けの為に爆竹をバンバ
ン鳴らしながら船を曳く)
街角でみかける三角屋根の教会や清楚な身なりのシスター、
山手の寺町通りには歴史ある建造物。
本当に異文化な処に嫁いでしまったな。
昨日から中華街近くの港公園では重陽の節句を祝う為
色とりどりのランタンの中
月餅の特大(聞けば 抜き型からオーダーし21cmもある)
が透明のガラスの瓶の中に所狭しと飾られ祝賀ムードが漂っております。
そんな中 明日はおくんち(日本三大祭りにも数えられるお祭り)
の庭見世が行われる。
おくんちは「江戸幕府が禁止したキリスト教の信者(キリシタン)の
勢力を弱めるため始まった」と言われており長崎市のある59の町(以前は77町)
が5から7町ごと7組に分かれて年ごとに踊り、曵物、担ぎ物,通り物を奉納する
踊り町にとっては7年に一度廻ってくる一大イベントだ。労力はもとより財力も無ければ
375回を数える今日まで至ることはなかったであろう。
何よりおくんちに賭ける熱意は並々ならず、「くんち馬鹿」と呼ばれる方々との
トークは面白可笑しくも興味をそそる内容で 各々の生き方の中にくんちの歴史があって
熱く語る姿に思わず感動すら覚える。
斯く言う私も序々に染められつつある今日 7日の諏訪神社
夕べの部の桟敷席を取ってしまった。
娘は娘でおくんちに魅せられ日舞に通い始める始末。
当日は娘とお弁当を持参して観覧を楽しむ事とします。
桟敷席、設置に大忙しの諏訪神社